子育てに重要な親の態度④

2017/05/07

【適切な助言をする】

 

子どもは、親から色々なことを助言してもらい、支えられながら、成長します。

幼い子供は、自分が何をしたら良いのか、目的を達成するにはどのような方法が有用なのかが、全く分かりません。

このように全く分からない子どもを、適切な方向へ導く役割が親に求められます。

しかし、親の助言が曖昧であるため、子どもに意図が伝わっていない事が多々あります。助言する際には、明確で分かりやすい助言でなければなりません。

分かりにくい助言をしてしまうと、子どもは混乱してしまうにです。

 

子どもに分かりにくい表現は次の3つです。

「ちょっと」「どれでも」「何か」

 

この3つは日常生活の中で大人がよく使う言葉です。このような表現を使うのは、具体的にどんな場面か、どのような助言をしたらよいのか。

 

「ちょっと」→

ちょっとだけならジュース飲んでもいいわよ ☓

コップの半分くらいなら、ジュースを飲んでもいいわよ ◯

 

「どれでも」→

どれでも好きなお菓子選びなさい ☓

200円以内で好きなものを選びなさい 〇

 

「何か」→

何か食べたいものはない? ☓

お肉とお魚、どっちが食べたい? 〇

 

子どもが成長し、子どもの主体性を育てられるような時期がくれば、このような明確な助言は必要なくなります。いつまでも選択肢を与えていると、今度は自分で物事決定する力が育たなくなります。親は、成長段階を見守りながら、初めは分かりやすい助言で子どもを導き、大きくなれば主体性が育つような助言を心掛ける姿勢が大切です。